
バッグが小さくなると、気になり始めるのがお財布のサイズ。「もう少しコンパクトにしたい」と思う一方で、カードが入りきらなかったり、お会計のたびに小銭を探したりするのは避けたいもの。そんなときに頼りになるのが、コンパクトさと収納力のバランスを取りやすい二つ折り財布です。
ひと口に「使いやすいお財布」といっても、その基準は人それぞれ。普段使っているバッグの大きさや持ち歩くカードの枚数、現金をどのくらい使うかによって、ちょうどいいサイズや収納のつくりも変わってきます。
そこで今回は、二つ折り財布を選ぶときに確認しておきたいポイントを、整理収納アドバイザーの黒崎ひかりさんの視点を交えながらご紹介します。年代やトレンドだけにとらわれず、今の自分の暮らしにすっとなじむ一品を見つけてみませんか。

整理収納アドバイザー。夫と2人の息子との4人暮らし。祖父母の代から続く“片づけが苦手な家庭”で育ち、自身も長年片づけに悩んできた経験を持つ。マイホーム購入をきっかけに整理収納を本格的に学び、400kg以上の不用品整理や大幅な家計改善を実現。現在は「雑でも小ぎれいに暮らす」をテーマに、無理なく続けられる収納術や暮らしの整え方をSNSを中心に発信している。著書『400kg捨てたら人生まるごと片づいた』はAmazonベストセラー1位を獲得。片づけを通して、時間・お金・習慣まで整える“夢収納(R)メソッド”にも定評がある。
コンパクトなだけじゃない。二つ折り財布が使いやすい理由
二つ折り財布の魅力は、バッグに収まりやすいコンパクトなサイズ感だけではありません。お財布を開けば、お札やカード、小銭などがまとまっているため、必要なものを確認しながら使いやすいのも特徴です。長財布ほど横幅を取らず、かといって必要なものを大きく絞り込む必要もない。そんなサイズ感だからこそ、通勤用のバッグから休日の小さめバッグまで、普段の装いに取り入れやすいのも二つ折り財布ならではです。最近は、カードポケットを備えたものはもちろん、小銭入れが大きく開くものや、お札を折らずに収納できるものなど、つくりもさまざま。ひと口に二つ折り財布といっても、収納の仕方や開き方によって使い心地には違いがあります。
だからこそ、「二つ折りならどれでも使いやすい」とは限りません。毎日のお会計で自然に手が動く一品を見つけるには、サイズだけでなく、自分にとって無理なく使い続けられることも大切です。
「お財布の使いやすさは、収納量そのものよりも『自分が普段持ち歩くものの量』と釣り合っているかどうかで決まります。必要なカードや現金をすぐに取り出せることも、使いやすさを考えるうえで大切な条件です。
『たくさん入ること』だけを重視すると、収納力がある分、使わないカードやレシートが溜まりやすくなり、必要なものを探す時間が増えてしまいます。ものが増えるほどお財布に厚みや重さも出るため、持ち歩きにくくなることもあると思います。さらに、本当によく使うカードが埋もれてしまうと、『今いくら現金があるか』『どのカードを使っているか』といったお金の状態も見えにくくなります。
つまり、大きい財布=便利とは限らず、収納量と自分の持ち物量のバランスこそが使いやすさの大切な条件だと思います」(黒崎さん)
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自分にとって“使いやすい”を見つける4つのチェックポイント

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毎日何気なく使っているお財布も、あらためて振り返ってみると「もう少し小さかったら」「カードがすぐ見つかったら」などと、ちょっとした使いにくさを感じていることも。新しいお財布を選ぶときこそ、そんな小さな違和感を見直すいい機会です。ここでは、サイズ・収納力・出し入れのしやすさ・デザインの4つから、自分にとっての使いやすさを考えてみましょう。
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①サイズ|普段のバッグに無理なく収まる?

お財布のサイズを考えるときは、いつも使っているバッグとの相性から考えてみるのがおすすめです。小さめのバッグを選んだ日に、「お財布を入れたら、それだけでバッグがいっぱい」なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。
二つ折り財布は長財布よりも横幅を抑えやすく、ミニバッグや小さめのショルダーバッグにも収めやすいのが魅力。ただ、商品ページに記載されている数字だけでなく、普段持ち歩く荷物と一緒に入れたときのバランスも大切です。たとえば、スマートフォンやポーチ、ハンカチなどを入れても窮屈にならず、お財布をさっと取り出せるくらいの余裕があると、バッグの中もすっきり。カードや小銭を入れると厚みが増すことも考えながら、いつものバッグに心地よく収まるサイズを選んでみてください。
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②収納力|カードや現金を必要なだけ持ち歩ける?
コンパクトなお財布に替えるなら、「何が入るか」だけでなく「自分は何を入れておきたいか」も考えておきたいところ。キャッシュレス決済が中心でも、クレジットカードや身分証、よく行くお店のポイントカードなど、並べてみると意外と手放せないものが見つかります。
まずは、今のお財布の中身を一度チェックしてみましょう。普段使っているカードは何枚あるのか、現金はどのくらい持ち歩くのか。レシートや使っていないカードがそのままになっているなら、お財布を替えるタイミングで整理してみるのもひとつです。
必要なものがきちんと収まりながら、出し入れするための余裕も残っている。そんな収納力を選べば、コンパクトな二つ折り財布でも中身が膨らみにくく、すっきりとした状態を保ちやすくなります。
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③出し入れ|お札・小銭・カードへスムーズにアクセスできる?
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レジ前でお財布を開いてから、「使いたいカードがなかなか見つからない」「小銭を取り出すのに少し手間取る」。毎日のちょっとしたことですが、こうした動作のしやすさも、お財布の使い心地を左右します。
チェックしたいのは、カードポケットの位置や小銭入れの開き方、お札の収め方など。よく使うものにさっと手が届くつくりなら、お会計もスムーズです。特に小銭を使う機会が多い方は、開口部の広さや中身の見渡しやすさにも目を向けてみましょう。
使いやすいと感じるつくりは、普段の支払い方によっても変わるもの。カードをよく使うならカードへのアクセスを、現金派ならお札や小銭の取り出しやすさを。自分がお会計するときの動きを思い浮かべてみると、相性のよい二つ折り財布が見えてくるでしょう。
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④デザイン|毎日持ち歩きたくなる?
使いやすさを考えるなら、機能だけでなく「持っていて気分が上がるか」も大切にしたいところ。バッグを開くたびに目に入るお財布は、毎日の装いに寄り添うファッションアイテムのひとつと言っても過言ではありません。
ベーシックなカラーでバッグや洋服になじませるのも素敵ですし、鮮やかな色や柄を選んで、自分らしいアクセントを忍ばせるのも楽しみ方のひとつ。レザーの質感や金具など、細かなディテールに惹かれて選ぶのもよいでしょう。
長く愛用したいなら、今持っているバッグや普段のファッションとの相性はもちろん、手に取った瞬間に「これが好き」と思える感覚も大事にしてみてください。使うたびに心が弾むようなデザインなら、何気ないお会計の時間まで少し楽しみになりそうです。
「お財布選びでサイズや収納力以外に意識したいのが、『中身の状態をひと目で把握できるか』ということです。ポケットがそれぞれ独立していると不要なものを見直しやすく、開いた瞬間に量が視覚的にわかるつくりなら、詰め込みすぎのセルフチェックにも役立ちます。
さらに大切なのが、『今使っているお財布のどこに不便を感じているか』を振り返ることです。たとえば、カードを探すのに時間がかかるなら、カードポケットのつくりを見直す。小銭がかさばるなら、コインケースの形状を変えてみる。お財布自体が分厚くなっているなら、持ち物の総量そのものを見直すタイミングかもしれません。
今感じている不便を具体的に言葉にすることで、『なんとなくよさそう』ではなく、自分の動作・持ち物量に合った一つを選べるようになるでしょう」(黒崎さん)
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【年代別】使いやすいお財布はどう変わる?

年齢を重ねたからといって、「この年代なら、このお財布」と決める必要はありません。それよりも目を向けたいのが、そのときの暮らしや持ち物の変化です。ここからは20代・30代・40代それぞれに起こりやすいライフスタイルの変化をヒントに、今の自分に心地よくなじむお財布について見ていきます。
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【20代】毎日の持ち物に合うサイズを選ぶ

通勤や通学、友人とのお出かけなど、予定に合わせてバッグを持ち替えることも多い20代。小さめのショルダーバッグやミニバッグを選ぶ日には、お財布もコンパクトな方がコーディネートの幅を広げやすくなります。とはいえ、小ささを優先しすぎて、必要なカードや現金が入りきらなくなってしまっては本末転倒。まずは普段持ち歩いているものを思い浮かべながら、バッグの中で無理なく収まるサイズを考えてみましょう。
お気に入りのバッグを自由に選べて、必要なものもしっかり持ち歩ける。そんな今の自分にちょうどいいサイズ感なら、毎日の身支度も少し軽やかになりそうです。
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【30代】キャッシュレス?現金派?支払いスタイルから考える
結婚や出産など、ライフステージの変化を迎えることも多い30代。自分の買い物だけでなく、食料品や日用品、子どもにかかる費用など、家族のためにお財布を開く場面が増えると、お金の持ち方にも少しずつ変化が生まれます。たとえば、家計用と自分用のカードを使い分けたり、スーパーではキャッシュレス、近所のお店では現金と支払い方法を変えたり。ポイントカードや診察券など、暮らしの変化とともに持ち歩きたいカードが増えることもあるでしょう。
そんなときは、単純に「たくさん入るか」ではなく、今の支払い方に合わせてお金やカードを整理して持てるかにも注目を。家族のお金と自分のお金をどう管理しているのか、現金とキャッシュレスをどのくらい使い分けているのか。今の暮らしを振り返ることで、自分に必要な収納や使いやすいお財布の形も見つけやすくなります。
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【40代】今のファッションやバッグになじむ一品を選ぶ
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仕事に忙しい毎日も、家族と過ごす休日も、自分のために楽しむ時間も。40代になると、これまで以上にさまざまなシーンを行き来する方も多いのではないでしょうか。だからこそ、お財布も「40代らしさ」にとらわれず、今の自分の装いや暮らしになじむものを選びたいところです。たとえば、仕事の日にはきちんと感のあるバッグ、休日には身軽なショルダーバッグと、シーンに合わせてバッグを使い分けるなら、どちらにも収まりやすいサイズのお財布が活躍します。ベーシックな装いが多ければ色や柄のお財布をアクセントにしたり、華やかなファッションが好きなら上質なレザーの風合いで品よくまとめたりと、選び方もひとつではありません。
これまでの経験から「自分はこれが使いやすい」「こんなデザインが好き」という感覚が見えてくるのも、この年代ならでは。年齢を基準にするのではなく、今よく持つバッグ、好きなファッション、毎日の過ごし方に自然となじむかを基準に、自分らしく付き合える一品を選んでみるといいでしょう。
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収納のプロに聞いた!コンパクトなお財布をすっきり使うコツ
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せっかくお気に入りのお財布を選んでも、気づけば使っていないカードやレシートでいっぱい……なんてことも。特にコンパクトなお財布は、入れられる量が限られているからこそ、中身との付き合い方も心地よく使い続けるための大切なポイントです。そこでここからは、整理収納アドバイザーの黒崎ひかりさんに、コンパクトなお財布をすっきり使うためのコツを伺いました。
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①まずは「毎日使うもの」を見極める
お財布の中には、毎日のように使うものもあれば、月に数回しか出番のないものもあります。コンパクトなお財布を心地よく使うなら、まずはその違いに目を向けてみましょう。たとえば、いつも使うクレジットカードや身分証はお財布の中でも取り出しやすい場所へ。診察券や特定のお店でしか使わないカードなどは、必要な日に持ち歩くという方法もあります。すべてを常に同じ場所へ収めるのではなく、使う頻度に合わせて持ち方を変えることで、限られたスペースにも余裕が生まれます。
毎日使うものがわかれば、お財布の中で優先したいものも自然と明確に。必要なものをすぐ手に取れる状態をつくることが、コンパクトなお財布を無理なく使いこなすことにもつながります。
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②カード・現金それぞれの“定位置”を決める
持ち歩くものが見えてきたら、次に意識したいのが「どこに何を入れるか」。バッグの中と同じように、お財布の中も「ここにはこれ」と置き場所が決まっていると、今入っているものを把握しやすくなります。カードはカードポケットへ、お札は札入れへ、小銭はコインケースへ。基本的なことのようですが、それぞれの定位置を決めておけば、「カードが増えてきた」「小銭が溜まってきた」といった小さな変化にも気づきやすくなります。
大切なのは、きれいに並べることそのものではなく、何がどのくらい入っているのかを自分でわかる状態にしておくこと。中身を把握できる仕組みをつくっておくことで、コンパクトなお財布の限られたスペースも無理なく使いやすくなります。
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③定期的に中身を見直して、“入れっぱなし”を防ぐ
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きれいに整えたつもりでも、使っているうちに少しずつ中身が増えていくのがお財布。買い物でもらったレシートや、期限の切れたクーポンなど、「あとで確認しよう」と入れたものが、そのままになっていることもあります。
そこで習慣にしたいのが、お財布の中身を定期的にリセットすること。たとえば帰宅後にレシートを取り出す、週末に一度中身をチェックするなど、自分が続けやすいタイミングを決めておくと、“入れっぱなし”を防ぎやすくなります。
毎日完璧に整えようとしなくても大丈夫。暮らしの中に無理なく見直せるタイミングをつくることで、必要なものだけが収まった、気持ちのいい状態をキープしやすくなります。
「コンパクトなお財布を保つコツは、
①毎日使うものを見極める
②ものの定位置決める
③定期的に中身を見直す この3つに集約されます。
①は『1週間の出し入れを把握する』のがおすすめです。『使うかも』ではなく『実際に使ったか』を基準にすると、本当に必要なものが明確になります。②は場所だけでなく『取り出す順番』までセットで決めることがコツ。たとえば、よく使うカードを利き手側の手前に置くなど、無意識にでも手が動くような配置にすると迷いがなくなります。③は『気づいたときに見直す』のではなく、給料日や月初など、あらかじめタイミングを決めておくのがおすすめです。すでにある習慣にくっつけるのが効きます。
片づけが苦手な方は、『完璧に整えよう』としないことも大切です。私自身、レシートはその場で仕分けせず、まず“とりあえず入れる場所”を1か所決めておき、あとでまとめて処理しています。ルールはシンプルに『増えたら、同じ数だけ減らす』の一点だけ。これなら片づけが得意でなくても無理なく続けられます」(黒崎さん)
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小さくても妥協しない。ATAO(アタオ)で見つけるお気に入りのお財布3選

ここまで見てきたように、使いやすいお財布の条件は人それぞれ。持ち歩きたいものや普段のバッグ、支払い方が違えば、心地よく感じるサイズや収納力も変わります。ここからは、収納力を頼りにしたい日から、とことん身軽に出かけたい日まで、それぞれのスタイルに寄り添うATAO(アタオ)の3つのお財布をご紹介します。
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収納力もコンパクトさも欲しい日に。頼れる二つ折り財布「ロトロ」
コンパクトなお財布に憧れはあっても、今まで長財布に収めていたカードや現金を一気に減らすのはなかなか難しいもの。そんな“持ち歩きたいもの”を大切にしながら、サイズダウンを叶えてくれるのが「ロトロ」です。くるりと巻物を巻いたようなフォルムから、イタリア語で“巻物”を意味する名がつけられたお財布。端正なスクエアフォルムにゴールドの馬蹄金具がきらりと輝き、被せの両サイドに施された繊細なカッティングが、クラシカルな佇まいに女性らしいニュアンスを添えています。
今回セレクトしたキャメルは、あたたかみを感じるカラーと上品なゴールドの組み合わせも魅力的。ベーシックな装いにはほどよいアクセントを添え、きれいめにもカジュアルにもすっとなじむ、毎日手に取りたくなるような表情です。
そして、ロトロを語るうえで外せないのが、二つ折り財布とは思えないほど充実した収納。
被せを開くと、まず目に飛び込んでくるのが大きく見開くギャルソンタイプのコインポケットです。中の小銭を見渡しやすく、必要な硬貨を探しやすいので、現金でのお会計もスマートに。内側には12か所のカードポケットとフリーポケットを備え、さらに背面にもポケットがあり、クレジットカードや身分証、ポイントカードなど、日常的に必要なカード類をまとめて持ち歩けます。
紙幣スペースは2つに分かれているため、お札を種類ごとに分けるのはもちろん、片方をレシート用にするなど使い方も自由自在。カード、小銭、お札、レシートと、それぞれの居場所をつくりやすい設計は、お財布の中をすっきり整えておきたい方にも心強い存在です。さらに、フロントのスナップは収納量に合わせて2段階で調整可能。普段よりカードや現金が増えた日にも、その日の中身に合わせてゆとりを持たせられます。メインに使われているレザーには撥水性があり、日常使いしやすさまで考えられているのもうれしいところ。
長財布の収納力には慣れているけれど、そろそろバッグの中を身軽にしたい。そんなときにも、収納を大きく諦めることなく二つ折り財布へシフトできるロトロ。「小さくしたい」と「きちんと持ち歩きたい」のちょうどいい間を叶えてくれる一品です。
「ものの居場所を決めやすいお財布には、大きく3つのメリットがあります。
まず、ポケットが用途ごとに分かれていることで『どこに入れよう』と毎回考える必要がなくなり、片づけが得意でなくても、自然と整った状態を保ちやすくなります。次に、コインポケットやカード入れが独立していると、それぞれの増減が視覚的にわかり、『小銭だけ増えてきた』といった変化にも早く気づけます。さらに、紙幣スペースが分かれているロトロのような設計は、用途に合わせて中身を分けやすく、出し入れの動作もスムーズにできます。
一方で、収納力のあるお財布は『入るから入れる』状態にならないよう意識することも重要です。具体的には、『各ポケットにカードは2枚まで』などの上限を決めたり、ポケットごとの役割を固定して、空いているからと別のものを入れないようにしたり。月1回など、定期的に中身をチェックする習慣を持つこともポイントです。
収納力は『たくさん入れられる』メリットと『入れすぎに気づきにくい』リスクを併せ持ちます。それぞれの収納スペースごとに意識してチェックする習慣こそが、すっきりした状態を保つ鍵になりますよ」(黒崎さん)
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身軽に持ちたい日に。遊び心まで詰め込んだ「チェス(CHESS)」
バッグを小さくした日は、お財布もできるだけ身軽に。それでも、毎日手にするものだからこそ、デザインまで無難にまとめるのではなく、自分らしい“好き”を楽しみたいもの。そんな気分にフィットしてくれるのが「チェス(CHESS)」。今回は、SAFARILANDシリーズから「タイガー」をセレクトしました。
SAFARILANDシリーズの主役は、絶滅危惧種の動物たちをモチーフにしたピクセルアート。デザイナーが描いたアートを、熟練した日本の職人が本革の上に繊細な刺繍で表現しています。100色以上もの糸を織り交ぜ、縦糸と横糸の組み合わせまで工夫することで生まれる陰影や立体感は、思わず近くで眺めたくなるほど。キャッチーなアニマルモチーフでありながら、レザーと緻密な刺繍によって、大人の装いにも取り入れやすい表情に仕上がっています。
もちろん、魅力はアートのようなルックスだけではありません。L字ファスナーを開けば、カード、お札、小銭までがひとつのスペースにすっきり。中央のコインポケットにはマチがあり、大きく開いて中身を見渡しやすいうえ、コインポケット自体にはファスナーがないため、お財布を開いたあと、もう一度ファスナーを開閉することなく小銭を取り出せます。カードは内側のポケットに加え、マチ付きのフリーポケットにもまとめて収納できます。右側にはカードを縦向きに入れられるポケットがあり、重ねて収納しても必要な一枚を見つけやすいのが特徴。さらに背面にもカードポケットが備わっているので、使用頻度の高いカードを入れておけば、お財布本体のファスナーを開けずにさっと取り出せます。
少しユニークなのがお札の収納方法です。お札は中央のコインポケットの下を通すように、U字型に沿わせて収納。コインポケットの角にはカッティングが施されているため、お札を出し入れしやすいよう工夫されています。一般的な二つ折り財布とはひと味違うつくりですが、一度開けば中身を見渡しやすく、カード・現金それぞれの居場所も把握しやすい設計です。
機能だけを追求するのではなく、バッグから取り出すたびに目を楽しませてくれる遊び心まで一緒に。タイガーの存在感をコーディネートの小さなアクセントにしながら、身軽なお出かけを楽しみたい日に連れて行きたくなるミニ財布です。
「コンパクトなお財布へ移行するときは、まず今のお財布の中身を全部出して、自分がどれくらいのものを実際に持ち歩いているかを可視化してみましょう。次に、①ほぼ毎日〜週に数回使うもの、②月に数回使うもの、③1か月以上出していないもの、の3つに仕分けます。新しいお財布には①だけを入れて、それだけで運用してみるのがコツです。
②はお財布ではなく、カードケースや引き出しなどに別の定位置をつくって管理します。③は思い切って手放すか、迷う場合は1週間ほど保留してから、もう一度必要かどうか考えてみましょう。
それでも『入りきるか不安』な方は、小さいお財布のサイズに合わせて無理に減らすのではなく、『今の自分に本当に必要な量を先に把握してから、それに合うお財布を選ぶ』という順番で考えると不安が減らしやすくなります。
コンパクトなお財布は収納力で選ぶものではなく、自分の適正量を確認するツールと捉えると移行しやすくなります。①だけを1週間持ち歩いて困らなければ、それが今の自分にとっての“適正量”といえるでしょう」(黒崎さん)
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小さくても上質に。フランスレザーを纏った「シャンデュ・デ・パール」
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コンパクトなお財布にも、素材の美しさや品のよさを求めたい。そんな大人の手元に似合うのが、IANNE(イアンヌ)の「シャンデュ・デ・パール」です。
フランス語で“門出の歌”を意味する名を持つこちらは、スタジオアタオ20周年を祝福する想いから誕生したミニ財布。

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大きな魅力は、1927年創業の南フランス・バスク地方のタンナーが手掛ける、上質なフルグレインレザーです。革本来のナチュラルなシボを活かし、そのなかでも密度が高く、均整のとれた部分を厳選。きめ細かな表情と、手にしたときのしっとりとした質感からも、素材そのものの美しさを感じられます。使い込むほどに色艶が深まり、少しずつ自分だけの表情へと育っていくのも本革ならでは。毎日何気なく手にするお財布だからこそ、時間を重ねることまで楽しみに変えてくれそうです。
今回セレクトした「ルール・ブルー」は、凛としたブルーが印象的。ほんのり丸みを帯びたフォルムにシンプルなロゴを添えた端正なルックスは、小ぶりながらも存在感があります。きれいめなバッグにはもちろん、ベーシックな着こなしの差し色として取り入れるのも素敵です。
外側はすっきりと上品ですが、ファスナーを開けば雰囲気は一変。内装には、デザイナーが描き下ろした「graffitiシリーズ」のテキスタイルがあしらわれています。カードポケット側には「エッフェル塔から花束を」、紙幣ポケットの奥には「サンラザールのピアノ」。使う人だけが目にできるアートを忍ばせたデザインに、IANNE(イアンヌ)らしい遊び心が光ります。
もちろん、美しいだけではなく、毎日のお会計を考えた使いやすさも。大きく見開くコインポケットは中の小銭を確認しやすく、紙幣ポケットも大きく開くため、お札をさっと出し入れできます。カードポケットは全部で7か所。必要なカードを整理しながら持ち歩けるので、小さなバッグに合わせたい日にも頼れる収納力です。
必要なものはすっきりと収めながら、上質なレザーも、色も、アートも楽しめる。コンパクトになったからといって、持つ喜びまで小さくする必要はありません。バッグから取り出すたびに少し気分が上がる「シャンデュ・デ・パール」は、使いやすさだけではなく、“好き”を長く育てていきたい方に寄り添うお財布といえるでしょう。
「気に入って選んだお財布であることは、機能面と同じくらい大切な要素です。理由は3つあります。まず、愛着があるものは自然と丁寧に扱うようになり、汚れたらすぐ拭く、型崩れに気をつけるなど、お手入れへの意識が生まれやすくなります。次に『このお財布にふさわしい中身にしたい』と意識することで、不要なレシートやカードを詰め込むことへの感覚的な抵抗が生まれます。これはいわば『器が行動を変える』という整理収納の考え方そのものです。さらに、愛着があるものほど『長く使いたい』という気持ちが優先され、次々に買い替えるということも少なくなるでしょう。
つまり『気に入ったものを選ぶ』ことは、感覚的な満足だけでなく、丁寧に扱うこと、中身を厳選すること、そして長く使うことという整理収納が目指す状態そのものを目指せます。機能とデザインがそろって初めて、本当に使いやすいお財布につながるのだと思います」(黒崎さん)
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黒崎ひかり(ぴょり)(@pyori_ismart)
整理収納アドバイザー。夫と2人の息子との4人暮らし。祖父母の代から続く“片づけが苦手な家庭”で育ち、自身も長年片づけに悩んできた経験を持つ。マイホーム購入をきっかけに整理収納を本格的に学び、400kg以上の不用品整理や大幅な家計改善を実現。現在は「雑でも小ぎれいに暮らす」をテーマに、無理なく続けられる収納術や暮らしの整え方をSNSを中心に発信している。著書『400kg捨てたら人生まるごと片づいた』はAmazonベストセラー1位を獲得。片づけを通して、時間・お金・習慣まで整える“夢収納(R)メソッド”にも定評がある。
Photo:Rika Matsukawa(HiGEKIKAKU)







































