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職人技が光るディテールに、遊び心も隠れている。まさに渾身の逸品
今回の撮影を通して、アイテムに実際に触れてみて感じたATAOアイテムのこだわりや、スタイリストとしていいなと感じた魅力はなんですか?
ーー「お話をいただいたタイミングで、ATAOさんのアイテムのクオリティや商品に使用している革へのこだわりなどは伺っていたんですが、実物のクオリティの高さに心が動かされました。スタジオで実際に触れてみて、写真で見るよりも仕立て方から職人さんのこだわりを感じられましたし、レザー特有の表情の出方とかもすごく自然で、高級感がある中にも温かみがあって、そういう部分に魅力を強く感じましたね」(菅野さん)
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スタイリングを組んでいく中で、アイテムからどのようなインスピレーションがありましたか?
ーー「今回は商品一個一個からというよりも、ATAOさんのブランドってどんなブランドなのかということを知っていく中で、ヒントが出てきました。店舗を見に行ったとき、商品を拝見したタイミングで、ATAOさんが持つ“トレンチコートの似合う上品な女性”というイメージに、私のイメージを肉付けしていく。例えば自分と同じくらいの、40代前後の同世代の働く女性で、カジュアルなアイテムを身にまとうことよりも、スマートでちょっとキリッとしたアイテムを身に着けていくことが多い人というイメージでしたり、その人が過ごすお家での時間、一つひとつのシーンというのをイメージして、スタイリングを組みました」(菅野さん)
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今回の撮影を通して、気になったアイテムはどれでしょうか?また選ばれた理由を教えてください。
ーー「もちろん、どれも素敵だったんですけど、私にとってはどちらかというとフォーマル感があるアイテムが多いのかなと感じていて、その中でも「チェス」のZOOシリーズは、大人の遊び心を感じられるデザインにすごく心惹かれました。フロントの絵柄もプリントじゃなく、刺しゅうで仕上げられていて、遊び心の効いているアイテムって安っぽく見えてしまったり、子どもっぽさが見えてしまったりするものが多い中で、色も落ち着きがあって、でもちょっと面白さも感じられる。今は長財布を愛用しているんですが、次に買うなら選んでみたいと思いました」(菅野さん)
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ヒントは日常から!試した回数がセンスにつながる
最後に菅野さんのお仕事についても聞かせてください!プロップスタイリストとして、おしゃれなセンスを磨くために、普段から気をつけていることや心がけていることはありますか?
ーー「難しい質問ですね。インプットをする方法は今の時代、いろいろなものがありますよね。私はSNSだけというよりも、洋書や海外の雑誌、デパートや街中のディスプレイを見て、この色の組み合わせは真似したら可愛いかもと。意外と普段過ごしている中の日常からヒントにすることが多いです。あとは一発でおしゃれに決めるというよりも、たくさん試行錯誤をすることが大切。私でいえば自宅のインテリアをものすごい頻度で模様替えするんですが、そうやっていろいろ試してみる時間の蓄積がセンスに繋がっていくのかなと思っています」(菅野さん)
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プロップスタイリストとしての喜びややりがいを、菅野さんはどんなところで感じていますか?
ーー「私の仕事は裏方にはなるんですけど、仕事のたびにいろんな素敵なブランドさんとの出会いがあって、そのブランドさんが持っている魅力だったり、そのブランドさんの商品の魅力をどれだけ最大限に表現できるか。それを現場でモデルさんやカメラマンさんはもちろん、ディレクター・エディターの方も含めて、みなさんと共同作業で形にしていく。
そこでみんなの思うイメージが生み出せた時、頑張ってよかったと感じます。ちょっと文化祭のような雰囲気というとわかりやすいかもしれません。この感覚はやみつきになりますよね」(菅野さん)
Photo:Kei Osada
Edit & Text:Reina Kitayama
菅野有希子(yukiko sugano)
テーブルコーディネーター /プロップスタイリスト。
会社員を経て2016年独立。雑誌・書籍・WEBメディア等で、
食からインテリアまでライフスタイル提案のスタイリングを幅広く手がける。
”暮らしを楽しむ”をテーマに小規模な撮影ではフォトグラファーを兼ねることも。
リノベーションしたマンションで一人暮らしするうつわ愛好家。
SNS(IG/twitter):@yukiko130